ホリスティックという考え方
人間関係のストレスが原因の体調不良や、また長期間の体調不良が原因で精神的にも弱くなってしまうということを経験された方は多いかと思います。
そのように心とカラダとの不調が見られる時に、どのように対処すればいいのか、そしてどの機関に相談すればいいのかをほとんどの人は知らず過ごされているかと思います。
キネシオロジーでは、「心と体の繋がり」、「ストレスと筋肉の繋がり」を大切にしています。
ストレスや悩みという心理面な問題というのは、筋肉を弱化させることが知られています。(もしくは過緊張)いまホームページをご覧頂いている方の中でも、ストレスや精神面の疲れからくる体調不良を一度はご経験したことがあるかと思います。それをキネシオロジー的に見ると、どのようなメカニズムになっているのかを簡単にご説明させて頂きます。
長年抱えている症状というのは、実はストレスや未処理の過去の感情が、影響していることは非常に多くあります。また将来に対する不安や、職場や家庭環境などもストレスとして身体のバランスを崩す要因になります。そしてストレスにより体や筋肉が弱化している状態で無理に頑張ろうとすればするほど体のシステムは崩れてしまいます。ですから結果の症状だけではなく、その始まりであるストレスを見る大切さを、キネシオロジーでは唱えています。
ストレス過剰による身体への影響
私たちの臓器は『動いて下さい』と命令しなくても勝手に働いてくれています。便利な自動運転装置なようなモノであり、私たちの意思で操作することは(肺を除いては)不可能です。意図的に心臓を止めることも栄養の吸収をしたくないからって小腸の働きを止めることも出来ません。
内分泌腺や免疫も、私たちの知らないところで働いてくれています。
そのような無意識の働きは自律神経のお陰です。
しかし、自律神経の働きもストレス過剰で正常に働かなくなってしまいます。
自律神経の働きには、交感神経と副交感神経とがあります。交感神経は緊張や運動時に優位に働き、副交感神経はリラックスや睡眠中に優位に働きます。この自動的なオン・オフがあるからこそ、私たちは健やかに日々を過ごす事ができているのですが本来は副交感神経が優位に働くべき時間であるのに、ストレスを持ち込んで抱えてしまっているといつもスイッチがオンのままになります。
寝るべき深夜に起きている、食事を食べている
両親の喧嘩が絶えなくて、家では安らげない
ずっと解決できない悩みをもっている
ストレスが続くことで、交感神経と副交感神経のスイッチはしだいにズレてしまい内蔵の働きも低減し、ホルモンや免疫のアンバランスが生じ、私たちの体は正常に働かなくなります。
いつも無意識に頑張りすぎてしまう人は、過緊張状態が続き、自律神経はアンバランスになりやすい傾向にあります。そのような時にお薬などでの治療も効果的ではありますが、やはり大切なことは悩みや問題を改善したり、ライフスタイルを見直すことです。もちろん自然治癒力の低下にも繋がります。
自然治癒力を高めるという考え方
私たちの体には自然治癒力という力が備わっています。
この自然治癒力は、人間・動物などの心身全体が生まれながらにして持っている、ケガや病気を治す力・機能の事で地球上に存在するあらゆる生物が持っている、何もしなくても勝手に治してくれる自己治癒システムです。
骨が折れても接着剤でつけなくても自然と治るように、私たちの体は意図しなくても健康な状態を目指して常に働きます。しかし、本来は治るはずなのに、全然痛みが消えなかったり、症状が改善されない場合があります。それには、自然治癒力の低下が考えられます。
病院の検査で異常はなかったとしても、循環不足、呼吸不足、防衛障害、有害物質、老化、心理的要因、精神的、霊的な問題などの要因が、自律神経・内分泌系・免疫系に影響をきたすことで、改善しにくくなります。そして生活習慣や社会環境だけでなく、過去のトラウマや将来の不安などとも関わり合いを持っています。ですから症状ばかりに着目することなく、お客様の人生まるごとを受容し、経てきたストーリーや価値観なども見つめることが時には大切になります。
カウンセリングを行い、自然治癒力を阻害している大きな要因を特定して改善し、本人が精神的な問題などを乗り越えようと感じた時に、自然治癒力が高まり症状の改善にも繋がっていきます。
それぞれの原因に対しての適切なアプローチがあると考えるのが、キネシオロジー療法の特色です。